「動脈硬化性疾患(脳梗塞を含む)の疫学」「実践的反対尋問事項書の作り方」
医療について日々の勉強メモ
代謝性危険因子の有病率の増加には、食生活の欧米化や運動不足の蔓延が影響していると考えられる。
ラクナ梗塞の占める割合が低下した要因として、高血圧管理の向上の影響が考えられる。一方、代謝性危険因子の有病率が増加したことによりアテローム血栓性脳梗塞の割合が増加し、人口の高齢化に伴う心房細動有病者数の増加により脳塞栓症の占める割合がそれぞれ増加しているようである。今後の脳梗塞の発症予防においては、アテローム硬化や心房細動への対策がますます重要になったといえる。
高血圧、糖尿病、喫煙習慣については多くの疫学研究で脳梗塞と冠動脈疾患の共通の危険因子であることが確立されている。
高コレステロール血症の影響は脳梗塞のサブタイプによって異なっており、高コレステロール血症はアテローム硬化を原因とする冠動脈疾患とアテローム血栓性脳梗塞に共通の危険因子と考えられた。
medicina Vol.61 No.8 1202頁~「動脈硬化性疾患(脳梗塞を含む)の疫学」
刑事弁護の文献ではあるが、民事(医療事件)の反対尋問にも当てはまる内容
使い勝手のよい反対尋問事項書とは
1 みやすいこと
2 何が獲得目標かが一目でわかること
3 弾劾の資料が具体的に引用されていること
4 ワープ(ジャンプ)に対応できること
5 聞くべき事実が最小レベルまで練れていること
6 異議への対応が準備されていること場合分けして、さらにその下に樹形図のような尋問事項を並べるということ自体が、「求める答えを明確に出来ていない」ということを示している。
「小見出し」には、ブレーンストーミングの作業の中で、重要な事実として把握した事実を認めさせること、を掲げることになる。
求める結論(弁論で書けること、そして、それがそのまま判決に書いてもらえる事実)を明確にすることが必要である。
弾劾の対象は、供述調書全体ではないはずで、「この証人のどの証言を弾劾しなければならないのか」を明確にしておかなければ、ピント外れの反対尋問になるし、重要な証言部分についての弾劾ができようはずもない。
「供述の変遷」や「客観的な事実(あるいは信用性の高い証拠から認定できる事実)との矛盾」が発見できる。
(尋問終了後に行う作業)獲得できたこと(弁論で書けること)を、忘れないうちに(その日のうちに)メモしておくことが必要である。
新時代の刑事弁護(成文堂)475頁~ 「実践的反対尋問事項書の作り方」