備忘録

しびれの原因疾患とその病態は?

kentaro

『しびれの原因疾患とその病態は?』(medicina 2024年6月号 1029頁~)を読んだメモ(以下は本書の引用)

  • 圧迫性(絞扼性)ニューロパチーは神経に持続的な圧迫が加わることで生じる末梢神経障害であり、手根管症候群は圧迫性ニューロパチーのなかで最も頻度の高い疾患である。
  • 変形性脊椎症は加齢に伴う脊椎や椎間板の変性により、しびれや慢性の疼痛を生じる疾患である。上肢のしびれの原因は頚椎・頚髄であるが、病巣が脊髄自体か神経根かによって生じる症状が異なる。
  • 糖尿病性ニューロパチーは頻度の高いニューロパチーの1つであり、糖尿病患者の約半数は生涯で何らかの神経障害を発症すると言われている。

コラムには以下のことが書かれている(同書、1033頁)

しびれがあるというだけで脳神経内科に紹介されてくる患者が多いが、実際には整形外科、血管外科、内分泌内科、婦人科、心療内科的な治療を要することも多く、脳神経内科的な専門治療を要する疾患であることはそれほど多くない。

しびれを訴えたというだけで、ビタミン12製剤ビタミンE製剤が漫然と長期投与されている患者をしばしば経験するが、まず適切な鑑別診断を行ってから投与することが重要である。

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平井 健太郎
平井 健太郎
弁護士
大阪市で医療過誤事件(患者側)を中心に扱っています(全国対応)。 現在、訴訟8件を担当しています。
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